おいしい日記

日々の考えごと。

一番難しいのは、課題を解くことではなく、課題を設定することだ、という話

大学のゼミには、社会人や留学生もいて、年齢も性別もルーツもバラバラだったのだけど、ある企業の社長だった方がいて、私たちが卒業して社会人1年目のときにその方に言われた言葉を未だによく思い出す。

 

左手で大きく円を描いて、右手でもまた大きく円を描いて。

その円が大きければ大きいほど、その重なりが大きければ大きいほど、幸せだよと。

左手の円はプライベートの円で、右手の円は仕事の円。

自分はとても幸せなのだと語るその顔が、忘れられなくて、悲しい。

 

今の自分が描ける円は、きっとそこまで大きくないし、右手の円を大きくするそのやり方が分からなくて、誰に聞いても答えが無くて。

しばらく長い間、悩んでいるうちに、時は流れてしまって、そろそろ社会人7年目が終わろうとしている。

このまま働きながら、子どもをうんで、できれば2人くらい育てながら、人生の主役を子どもに移行しても、まあ良いかな、なんて、それが幸せなのだと思い込もうとしたけれど。

 

やっぱり。

 

「やりたいことなんてない」

っていうのは、今の生活を正当化するための言い訳だったなあ、と、やりたいことが急に見つかった今は思える。

突然やりたいことが降臨した感じもするけれど、それは過去の自分からの延長線上にあったことで、実現できれば、きっと、右手の円も大きくできるし、左手の円との重なりも大きくなるはずだと確信できる。

 

もう31歳、とも思うけど、3年後に振り返ったときに31歳の今の決断に感謝できるように、動き出すのだ。

 

このきっかけをくれたのは、はあちゅうさんの「自分への取材が人生を変える」という、最近話題のスマート新書でした。

土曜に読み終えて、週末にゆっくり考えて、月曜の今日、なんだか燃えている。

理想に近づく為の習慣は続け、理想から遠い習慣は変えていけば良い。

なんだ、簡単なことだった、と語っている自分を目指して、今日から。

 

毎年1万人の難民を受け入れるには?

本日は、こちらのイベントに参加してきました。熱いうちに、イベントレポ書きます!

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/touch/20161110#難民について考えるイベントの課題発表! - Chikirinの日記

 

お茶会に参加して以来、

生ちきりんさんは今日で2回目の私。

今日のイベントは、

日本の難民支援の現状が、如何に他国に比べて遅れているかの再認識と、

じゃあ、毎年1万人の難民を受け入れるにはどうすれば良いか?

を考えるイベントでした。

150名の枠が一晩で埋まったそうで、

ちきりんさん1人vs150名の参加者、

という無双ライブ(ほんとに臨場感溢れる、ライブ!)でありました。

 

13時の開演に先立ち、難民支援につながるバザーをやるよー、とのことだったので、

事前にブログを読んで気になっていた色鉛筆を狙って

開場時間の12:30ダッシュを試みました。

が、なんと、駅から徒歩4分のはずなのに、

ちょっと迷って12:35くらいに会場に到着すると、

既に売り切れておりました。泣

若干テンション下がるも、

ナチュラルに会場をうろついているちきりんさんを発見!

「今日はよろしくお願いします」のご挨拶が出来たことで、

テンションをプラスマイナスゼロまで持ってくることができました。ほっ。

 

イベントは、参加者の考えたことをポストイットに書き、会場の壁にペタペタ貼る、それがちきりんさんのフィルターを通して読みあげられながら、適宜、参加者からの意見ももらう、というような感じで進められました。

もともと難民支援について深く考えたことのなかった私も、ちきりんさんのブログを事前に読んだり、東日本大震災のときの企業の寄付のことを調べたりして参加していたため、「ポストイットに意見を書いてください、スタート!」の合図で一気にバァーッと5枚くらい?書くことができました。

この時間はさしずめ、高校時代に教室でテストを受けるときの雰囲気、といったところでしょうか。まわりも皆、150名が、真剣にカリカリとペンを動かしていました。(こんな雰囲気、久々!)

 

ポストイットが壁に出揃ったところで、ちきりんさんの無双ライブスタート。

その場で読んで、すぐに意見が出てくるので、ほんとに思考の棚が多いんだなーと改めて感じました。

寄付を集めるには?のお題で、「難民支援のリーディングカンパニー100社を認定する」と書いた私の意見も読んでいただき、「競わせることでどんどん寄付が集まりそうですね」と、書いた私になかった「競争」という視点を入れてくれるちきりんさん。他の意見に対しても、いちいちそんな感じなので、うなづきすぎてずっと首が止まりませんでした。

 

難民絡みのイベントは往々にして「かわいそうな難民を助けてあげる」という文脈の中に置かれがちな気がするのですが、(そして寄付を募るのも情に訴えることが一番の方法、みたいな風潮がある気がするのですが)、今日のイベントは全体を通して、難民側ではなく、寄付をする側の企業や個人、受け入れる側の自治体のメリットの話だったので、ずっと前のめりで聞いてしまいました。

これから私ができそうなこと(やりたいこと)としては、

・地理ゼミでのフィールドワークの経験を活かして、受け入れ地域のレポート(インタビューと文章化)

・企業に入って身につけたプレゼン能力を活かして、JAR認定講師となり、全国で難民について講演  (講演キットの開発お願いします)

このふたつなら、すぐにでもできるなーと思って聞いていたので、JARの皆さまよろしくお願いします。

 

最後に、今日はちきりんさんっぽい格好で行ってみようと思ったら、黒ワンピとブーツが見事に被りました!イエイ!

そんじゃーね!

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大学時代の、オムライスの話

大学2年か3年かの、夏だったか秋だったか、大学の広報担当の方と、学生は私を含めて3名(だったと思う)で、横浜市のとある中学校にお邪魔して(大学は横浜市公立大学)、広い体育館みたいなところに集められた中学生たちにマイクを通して何かを話す私、という状況が久々にフラッシュバックした。

(正確には、細かいことはまったく覚えていなくて、その中学校までどうやって行ったのか、とか、そのイベントはそもそもどんなふうに始まって、どんな流れで私が話すことになったのか、とかは思い出せない。もしかしたら私は4年生だったかもしれないし、季節も冬だったかもしれない。前置きが長過ぎる。)

 

ただ、そこでオムライスの話をしたことは鮮明に覚えているのである。

と、いうよりも、10年ぶりくらいに思い出した、のだ。

同行した広報担当の方は、私が突然オムライスの話を始めるものだから、とても驚いたそうだ。そりゃそうだろう。何のイベントかは思い出せないけど、中学生の授業時間に大学生を呼んで、オムライスの話が始まるとは思わない。

 

「この中で、オムライスが好きな人は手を挙げてください」

というところから話を始めた。

中学生たちも怪訝な顔で、ちらほらとしか手が挙がらなかったことも、思い出してしまった。

「私は、オムライスが好きなんですが、オムライスが好きだと周りに言いまくっていたら、おいしいオムライスのお店を教えてもらえたり、連れて行ってもらえるようになりました」

まだ何の話か、みえない。

 

お題は、これから高校受験や、自分の進路を選択する人たちへ向けたメッセージを話してください、というものだっただろうか。

その後には、

「もし、自分の好きなことややりたいことがあるのなら、それを大きな声で周りに伝えてください。例えば『〇〇高校に行きたい』と言ってみたら、〇〇高校の情報が、あなたにどんどん集まってくるようになります。『消防士になりたい』と言えば、消防士になるためにはどうすれば良いか、教えてくれる人が現れます」

と、続けた。

「だから、好きなことややりたいことは、周りに伝えてください」

と。

 

私の(曖昧すぎる)記憶が確かならば、その話をしてから10年は経っているのですが、この世の中に、このオムライスの話から始まる私のメッセージを、覚えてくれている人が3人もいる、このうれしさで、ごはんおかわりできるな。と思ったある秋の夜の話。

生き方を決めたときが大人になるときなんだなという話

今日もまたお誘い頂いた(訳ではないけど)とあるイベントに参加してきまして、感想がてら文章に残しておきます。

今日はこちら。
ローカルメディアのつくり方
〜ローカルメディアの実践者と考える、
「地域」と「暮らし」と「メディアの」これから〜

新潟出身でもなければメディア関係の仕事をしているわけではない私がつい参加してしまったのは、ローカルなものに対する興味。かな?
あ。根本は登壇者のひとり佐野知美さんのファンであることですがね。

大学のゼミで地理学を専攻し、フィールドワークを通して特定の地域のとある一面を切り取り、自分の解釈を文章にしていく…そんな風に卒論を書いた私。
て、まさに今日の登壇者がいま生業としていることで、話を聞いていても全力で頷けることが何度もあったのでした。

LIFE-mag.の小林さんの「自分の使命」という言葉。お話を伺う際に、自分のアイデンティティーを持てる範囲で括ると話を引き出しやすいという話。
(ちなみにLIFE-mag.の最新号は日本海編ということで、表紙が秋田の雄物川です。つい買っちゃいました。http://www.life-mag.com/ )

灯台もと暮らしの佐野さんの話では、土地の未来と自分の未来を重ねて考えられるのが幸せなこと、というのが印象的だった。自分に当てはめて考えると、出身の秋田にも大学で出てきた横浜にも愛着はあるのに、今住んでる東京には全く愛着を感じられてないなあと思っていたのだけど、ここら辺の話が関係ありそうだな、と。

あとは、神山町で暮らすギャルの話(http://motokurashi.com/kamiyama-hirooka/20150109)の例も出てたけど、自分が見てるものが全てじゃないというか、何かの代表としてそこにいるわけじゃないというのは忘れないようにしたいこと。二人に共通して、丁寧に話を聴くことを通して引き出した言葉たちだから、響くものがあるんだなと思った。

で、やっぱり自分の役割を分かって、使命感を感じて、やりたいことに還っていくっていうのが、ストレスなく生きていけることにつながるんじゃなかろうかというのが本日の感想。
モデレーターの佐藤さん含め、登壇者の3名ともそこが明確だから、話を聞いていても面白いし、ちゃんと大人だなーと思えたんだと思う。

また今日も佐野さんが輝きすぎて遠くに行ってしまわれた感が拭えないのですが、灯台もと暮らしの意図?にまんまとハマるように、最初の一歩を踏み出すきっかけとなる、刺激的な夜だったのでした。ちゃんと人の決断に影響を与えるメディアになってますよー、と。
私も傍観者じゃなく、評論家じゃなく、プレイヤーになりたい。

はたらく女子の気づき

友人の誘いで
編集女子が
「私らしく生きるため」の
ウェブコンテンツ作戦会議
なるものに参加してきました。

編集女子が“私らしく生きるため”のウェブコンテンツ作戦会議 | Peatix

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駅から徒歩2分の会場に10分くらいかけてやっと到着。
オシャレなカフェで突然緊張し始める私。

と、いうのも私自身は編集女子でもなければ、普段ウェブコンテンツなるものに特に関わっているわけでもなくて。
なんか場違いなところに来ちゃったかなーというのが最初の感想。

そんな気持ちも、カフェに着いた途端にとびきりの笑顔で出迎えてくれた友人のおかげで吹っ飛びましたがね。

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今回、参加してみようと思ったのは、
これからの生き方を考える上できっと良い刺激をもらえると思ったから。

せっかく大学院まで出たんだから、
(世間的に)名のある企業に入って総合職で働くのが当然…
というか、就活してた頃はそこには何の疑問もなくて。
だけど、働き始めてまる4年。
とある医療機器メーカーで営業やってるわけですが、
単にツライだけで何も生んでいない時間が毎日あるのは、無駄に命を削っているのと同じじゃないか、と
組織で働くことに若干の疑問を覚え始めていた、まさにそんなときに出会ったイベントなのでありました。
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気づきとして、以下羅列。
好きなことをしていれば、忙しくても楽しい。
働き方、スタイルに満足しているという発言に羨ましく思った。
(あー、こーゆーことを羨ましく思うんだな、私。という意味)
やりたいことがあるっていいな。
知らない人ばかりの立食パーティーみたいな状況は相変わらず苦手。
(話しかけてもらえないと話し始められない)
組織から離れて名刺を持たず、自分の身ひとつで生きていくためには、中身のレベルアップが必要だな。
“女子”の枠に囚われなくても良いんだな。
女性営業の代表で働いてるわけじゃないし、この気づきは大きいな。

何より、誘ってくれた友人がキラキラ眩しすぎて、なんだか遠くに行ってしまわれたような、嬉しくもあり少しさみしい思いもしたイベントでありました。

生き方についての気づきをゆっくり文章にしていこうかな。
そして何らか行動にも移していこう。

女性営業のもやもやが少し晴れた話

大学時代、沖縄に滞在してたときに思っていた。

山田優みたいな美人に生まれなくてよかった、と。

ここでの山田優は単なる例えで、

沖縄出身の美人てことで思い浮かんだだけで、

同じ秋田出身の佐々木希でも誰でも良いのだけど。

警戒されないギリギリの感じ。

おかげさまですんなり打ち解けられて。

ごはんも食べさせてもらったし、昔の話もいっぱい聞かせてもらった。

美人過ぎると話しかけるのもハードル高いでしょ。

話した中身緊張して覚えてないんじゃない。

てことで、美人に生まれなくて良かったな、と。


後から振り返って気づいたんだけど、

あれ?これって今でも同じじゃない?と思い、備忘録。

昨日のとある学会での展示ブースにて。


ずらーっと20社ほどの企業展示ブースが並んでいる。

その中で

「女性営業が立ってる!」

こういうインパクトを残すタイプの営業がいる。

あえて目立つタイプの女性を前面に出す企業もあるしね。


しかし私が立っていても、

「女性営業」

が前面に出ているわけではない、という。

まあ、地味だし。疲れるからヒール履くのもやめちゃってるしね。

でも、これって逆に良いこともあるよね、と。

ブースに来てくれたお客様は私目当てじゃなく製品に興味を持って訪れてくださっている。

もし私が美人で「こんなこと聞いちゃって良いかな?間違ってたらどうしよう」と少しでもお客様に躊躇させてしまったら、とても勿体無いのだ。


展示が終わった後の反省会ではまた別の視点からの気づき。

同じくブースに立ち会っていた方から。

私みたいな営業は、ちゃんと製品の話を聞いてくれるよ、と。

男性にはないソフトな話し方はやっぱり女性営業の魅力だ、と。


社会人4年目の終わりにして、

やっと自分の良さ?に気づくきっかけをもらった感じでした。


「女性営業」と一括りにされることも多く、

女性営業の代表みたいな扱いを受けることも少なくはなく、

迷いやフラストレーションもあったけど、

少し自信を持つことが出来ました。


ちなみに以下、2010年の9月に書いた日記の引用。

大学院2年のなつやすみの日記。

いまの私にも活きている。

地理学専攻してたので、句読点が違いますね。懐かしい。

今回の滞在で, 
「受け入れること」と「受け入れられること」は 
同じなんだなーって気づきました. 

「これ食べなさい」って出されたら食べてみるし, 
「これあげる」って言われたら絶対もらう. 
誘われたら絶対ついて行くし, 
私のためにしてくれることに対して全部まるごと受け入れる. 

そーすると, 
次からもいろんなものもらえるし, 
いろんなとこに連れてってもらえる. 
そーやってあたしの経験値が増えてって, 
共通の話題ができてくると, 
周りに馴染んでくる.

とにもかくにも, 
今回の気づきは,これからの自分に生きてくるなーと強く感じています.