一番難しいのは、課題を解くことではなく、課題を設定することだ、という話
大学のゼミには、社会人や留学生もいて、年齢も性別もルーツもバラバラだったのだけど、ある企業の社長だった方がいて、私たちが卒業して社会人1年目のときにその方に言われた言葉を未だによく思い出す。
左手で大きく円を描いて、右手でもまた大きく円を描いて。
その円が大きければ大きいほど、その重なりが大きければ大きいほど、幸せだよと。
左手の円はプライベートの円で、右手の円は仕事の円。
自分はとても幸せなのだと語るその顔が、忘れられなくて、悲しい。
今の自分が描ける円は、きっとそこまで大きくないし、右手の円を大きくするそのやり方が分からなくて、誰に聞いても答えが無くて。
しばらく長い間、悩んでいるうちに、時は流れてしまって、そろそろ社会人7年目が終わろうとしている。
このまま働きながら、子どもをうんで、できれば2人くらい育てながら、人生の主役を子どもに移行しても、まあ良いかな、なんて、それが幸せなのだと思い込もうとしたけれど。
やっぱり。
「やりたいことなんてない」
っていうのは、今の生活を正当化するための言い訳だったなあ、と、やりたいことが急に見つかった今は思える。
突然やりたいことが降臨した感じもするけれど、それは過去の自分からの延長線上にあったことで、実現できれば、きっと、右手の円も大きくできるし、左手の円との重なりも大きくなるはずだと確信できる。
もう31歳、とも思うけど、3年後に振り返ったときに31歳の今の決断に感謝できるように、動き出すのだ。
このきっかけをくれたのは、はあちゅうさんの「自分への取材が人生を変える」という、最近話題のスマート新書でした。
土曜に読み終えて、週末にゆっくり考えて、月曜の今日、なんだか燃えている。
理想に近づく為の習慣は続け、理想から遠い習慣は変えていけば良い。
なんだ、簡単なことだった、と語っている自分を目指して、今日から。